中学受験
やっと、大維志君の中学受験密着番組が終わり、大維志君の合格が決定しました。
いろいろな意見が飛び交う中、大維志君が頑張っていたことは事実です。
第三者の身ではありますが、大維志君に心からおめでとうございますと申し上げます。
また、大維志君が志望校に向けて頑張ったこと、最後まで諦めずに頑張ることができたことに敬意を表します。

正しい偏差値の把握と、適正な受験校の選定

チャレンジ受験校と適正校、安全校の選定は親の責任

父親の木下先生のテレビでの言動を見ていると、心底からチャレンジ校の広尾学園に合格すると思っておられたように伺えます。
テレビの企画が持ち込まれた時に、「頑張ったら何とかなりますよ。広尾学園も宣伝になるから、無下にはしないでしょう」位のことを言われていたかもしれません。
その言葉が脳裏にあった故、あのようなチャレンジ校ばかりの受験になったように感じました。
しかし、なかなか偏差値が上がらず、あまりにも合格点に程遠く、テレビ局の力をもってしても何ともならなかったのだと思います。

12月頃の偏差値がなかなか上がらない時点で、テレビ局は塾に対し、広尾学園からの忖度はこのままではないだろうと相談し、塾から木下先生に適正校と安全校をもっと早く提示してあげて欲しいと言うべきではなかったかと思います。
しかし、木下先生自身が冷静に我が子の状況を把握できず、聞く耳を持たなかったような感じもします。

それを強く感じたのは、2月2日の午前中に安全校や適正校の受験をせず、大維志君が広尾学園の合格発表を見に行ったからです。
本当に我が子のことを考え、心から我が子の合格を願っているなら、1日に偏差値が20以上も違うチャレンジ校しか受験していない中、2日午前にわざわざ合格発表を見に行かせ、不合格でガックリするであろう我が子に再度チャレンジ校を受験させるなど、絶対にできないと思うのです。
木下先生には、大維志君に合う適正校を、もっと真剣に探してあげて欲しかったと、心から思いました。

大維志君が合格した医学部のある中学も、6年後にその大学の医学部に進むには、かなりの上位に位置し続けなければならないようです。
大維志君が好きな道に進めることを、心から願っています。

幼児期・小学生時代の学習が如何に大切か

東京や地方などに関係なく、公立中進学者も頑張りましょう!

衰退していく一方の市町村に住んでいると、関東圏の中学受験密着番組を冷めた目でしか見られません。
しかし、小学生時代に勉強をすることの必要性を、公立中学に進学するお子様達にこそ伝えたいと思います。

運営者情報にも書きましたが、私が子育てをしていた頃はまだ幼児期の脳科学が声高に語られていなかったので、我が子に幼児教育を行うなど、思いもしませんでした。
子育てが一段落した後に学習塾の講師になり、塾講師として受けた研修と教えたお子様方の成長を見てきた経験などから、幼児期と小学生時代の学習が如何に大切かを学びました。

塾に行かなくても、国公立大学に進むことができた時代もあった

私が育ったのは地方都市です。
小学生の頃、実家の近くに間口2メートル程の小さな小さなお店が開店し、若いご夫婦が切り盛りしていました。
子供の私から見ても貧しそうな佇まいで、その奥さんは赤ちゃんをいつもおんぶして働いていました。
お店の奥に見える住居スペースはひと間限りのようで、お使いに行くと、食事を中断して接客してくれていました。

時代が変わり、すぐ近くに大きなスーパーができたので、このお店はなかなか繁盛することはありませんでしたが、私たち近所の者には何かと助かる存在でもありました。

10数年後、そのお店の息子さん(昔、若い奥さんがおんぶしていた赤ちゃん)が、塾にも行かずに公立中学から県立高校、東大に進み、霞が関のキャリア官僚になったと聞きました。
多分、日本中にこのような事例は多くあったのではないでしょうか?

昔と今の教育環境が違いすぎる

昔の教育環境と今の教育環境の違いも、私が幼児期と小学生時代の学習が大切と考える理由でもあります。
昔は、授業中におしゃべりをする、騒ぐ、先生に反抗するなどは考えられないことで、静かに勉強をしていました。
落ちこぼれる生徒がいても、その子供たちが他の生徒の邪魔をすることはなく、わからないなりに、授業に静かに参加していました。
良い意味でも悪い意味でも、授業は静かに進んでいたのです。

公立中学の英語や数学の授業数も多く、塾に行かなくとも、しっかりと力が付いたものでした。

現在の日本では公教育の力が衰えていると言われていますので、英語や数学の授業時間数を多く取っているカリキュラムの私立や公立中高一貫校で学ばせたいと願っても、住んでいる地域の利と保護者の財力がなければこれらの中学を受験させることはできません。

しかし、幼児期・小学生期の学習が大切なことは明白であり、また、幼児期・小学生期は自由な時間が一番多くある時代でもあります。

私立中学高校、公立中高一貫校に縁のない地域に住んでいても、しっかりとした長期目標を持ってお子様方の学力を伸ばし蓄え、その地域の公立中学や公立高校の力を底上げし、日本全体の学力を上げていきたいものです。
そうして育ったお子様方が、また、地方の活力になっていく。
好循環になることを願っております。

プリスタで計算力を、算数パズルや文章題で考える力と考え抜く力を

10歳頃までにしか育むことができない力を、親子で楽しみながら、お子様の身に付けてあげてください。

ブログ記事『算数が得意になる方法』に、10歳までに算数脳を強化する方法を書いています。

算数が得意になる方法

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