新しい元号が発表されました。
『令和』
とても良い響きの、希望ある元号だと思います。
最初に感じたのが、「令」の文字で混乱するだろうということです。
塾の講師をしていた時、「令、玲、怜」などの漢字の名前を持つお子様方がいました。
令君、玲子ちゃん、怜音君、伶志君などです。
印刷物で目にする文字「令」は明朝体です。
教科書体では、令の最後が「マ」になっています。(このサイトでは教科書体のフォントを選択できないので、「マ」としています)
日頃、私たちが書く文字は、学校で習う教科書体なので「マ」の方です。
令……明朝体。印刷物などに使用される文字
マ……教科書体。学校で習い、日常書く文字
このようになっており、違いは字形ではなくデザインの違いとみなされているので、両方共に正しいと認められています。
しかし、学校で習う文字と印刷物に使われていてよく目にする文字があまりにも違うので、「令」はかなり混乱すると思います。
昔々、佐佐木さんという方が、「宛名に佐々木と書いてある封筒は読まずに捨てる」と話しているのを聞いたことがあります。
それ以来、名前に対するこだわりは尊重しなければならないという想いでおります。
保護者の方もお子様の名前は大事になさっていますので、入塾時に書いて頂く住所や氏名などの提出書類を見て名前の漢字にはとても気をつけていました。
令君、玲子ちゃん、怜音君などの場合、「令」の部分は特に気をつけたものです。
保護者の方に書いて頂くので間違いはないと思い、入塾時の提出書類に書いてある明朝体「怜」で書いていたら、年賀状が教科書体の「マ」で印刷されていた時はお手上げでした。
「どちらが正しいですか?」と尋ねると、「(明朝体でも教科書体でも)どちらでもいいです」と言われ、こだわらない保護者の方もいると知ったのですが、こちらはやはり気をつけなければと思います。
他にも、「凛ちゃん、凜ちゃん」「斎藤さん、齊藤さん、齋藤さん」「山崎さん、山﨑さん、山嵜さん」など、読み方が同じでも様々な文字があり、とても気を遣ったものです。
お母様は入塾申し込みに「凜」と書かれていたのですが、「先生、私の字は凛です」とりんちゃんが言ってこられたこともあります。
お子様は自分の名前に誇りを持っていますので、大人として、気をつけたいものです。
令の書き方で、しばらくにぎわうことでしょう。
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