0歳の赤ちゃんへのおすすめ絵本
生後間もなくから半年くらいは視力が発達していませんが、しっかりと聴こえています。
ただ、赤ちゃんは言葉の意味が解らないので、色彩がはっきりとして、楽しめる擬音の絵本を読んであげてください。
大人からすれば意味のない絵と音も、「不思議だな」と赤ちゃんの興味を引き、想像することが脳を刺激するのです。

2~3 か月頃から「いないいないばあ」をしてやると喜ぶ赤ちゃんもいるので、脳の発達は驚異的です。

生後半年頃からはお座りができるので、赤ちゃんを膝の上に抱いて読んでやることができ、読み聞かせはスキンシップにもなります。
また、耳からの音を言葉として認識できるようになる時期なので、絵と言葉が一致する絵本でたくさんの言葉を語りかけてください。

絵本の読み聞かせの効果はこちらをご確認下さい。

ここでは、楽しい擬音の絵本や言葉を認識し始めた赤ちゃんにおすすめの絵本を紹介します。

じゃあじゃあびりびり (まついのりこのあかちゃんのほん)

著者まついのりこ
出版社偕成社
発行日2001年8月1日
評価★4.5

赤ちゃんの「ファーストブック」に選ばれる1冊です。
赤ちゃんが認識できる色でシンプルに描かれた絵と共に、「ぶーぶー」「わんわん」などの身近な擬音が配置されています。

1983年に刊行され、今なお人気が高いということでも、赤ちゃんが喜ぶ絵本ということがわかります。
厚紙の改訂版になっており、赤ちゃんが噛んでも大丈夫です。

月齢が早いと反応がないかもしれませんが、お母さんやお父さんの声で繰り返し読んであげると、だんだん喜ぶようになる赤ちゃんの反応の変化がわかります。

がたん ごとん がたん ごとん (福音館 あかちゃんの絵本)

著者安西 水丸
出版社福音館書店
発行日1987年6月30日
評価★4.3

赤ちゃんが大好きな列車の「がたん ごとん」という響きが、楽しい世界への始まりです。
緑の大地を走っていくと、「のせてくださーい」と次々にいろいろなものが現れます。

大人には容易に予想される単純な展開は、思った通りのことが思った通りに起こるという証明になり、子どもにはとても安心感を形成するものです。
また、この安心感が、子どもの自立に必要な過程だともいわれています。
絵本の読み聞かせを繰り返すことが大切ということを、この「がたん ごとん がたん ごとん」のお決まりな展開が示しています。

もこもこもこ (ぽっぽライブラリ みるみる絵本)

著者谷川 俊太郎 (著)
元永 定正 (イラスト)
出版社文研出版
発行日1977年4月25日
評価★4.5

谷川俊太郎さんが赤ちゃん向けに書いた詩ではないかと言われています。
発売当初、大人にはこの絵本の良さがわからないこともあり売れ行きは良くなかったそうですが、言葉も話せない赤ちゃんの感性にはピッタリだったようで、今に続くロングセラーです。

「もこもこ」と大きくなると子どもの笑いも大きくなり、最後は大喜びする子どもの笑顔が見られます。
言葉の意味がわからない子どもにしか響かないのではとも言われていますので、大人と子どもの感性が違うことを知る 1 冊です。

いないいないばあ (松谷みよ子 あかちゃんの本)

著者松谷 みよ子 (著) 
瀬川 康男 (イラスト)
出版社童心社
発行日1967年4月15日
評価★4.3

子どもにしてあげる一番オーソドックスな遊びが絵本になったものですが、大人も一緒になって楽しめるようになっています。
可愛い動物が「いない いないばあ」と顔をかくすと、赤ちゃんはどうなるかなあと不安に…。
「ばあ」と顔を見せると、赤ちゃんは大喜びです。

赤ちゃんに必要な「安定感、安心感」が詰まった絵本なので、ここでも、繰り返しのお決まりを喜ぶ赤ちゃんの様子が見られます。
1967 年に刊行されて以来、今も人気のあるロングセラー絵本である理由がわかります。

ぴょーん(はじめてのぼうけん)

著者まつおか たつひで
出版社ポプラ社
発行日2000年6月1日
評価★4.5

インパクトの強い絵本です。
今まで読んだ絵本とは絵の配置の意図が違うので、子どもはそれにもびっくりです。
新しいページになるたびにかえるさんやねこちゃんがぴょーんとダイナミックにジャンプして、子どもにはインパクトが大きく、びっくりと楽しいで子どもの心をつかみます。

イラストでは動物の特徴が正確に描かれていて、力をためている跳ぶ前の動物たちの真剣な表情も魅力の一つです。

1・2・3 (くもんのはじめてのえほん)

著者本信 公久
出版社くもん出版
発行日1996年3月1日
評価★4.6

見開きのページに、りんごが一つ、数字の 1、● が一つというようになっていて、1 から 10 の数の概念を楽しみながら教える絵本です。
プリ☆スタのプリントと同じコンセプトなので、気負わずに絵本を読んであげれば、自然と数の概念が身に付きます。
縦横、約 11 センチの手のひらサイズなのでかなり小さく、赤ちゃんが自分で手に持って見ることもできます。

くっついた

著者三浦 太郎
出版社こぐま社
発行日2005年8月1日
評価★4.6

あひるさんや金魚さん、ぞうさんも仲良しなのでくっつきます。
「くっついた」と言うたびに幸せな気分になっていき、最後のページでお父さんとお母さんと赤ちゃんで「くっついた」になると、赤ちゃんはニコニコです。
くっついて仲良くすることが幸せなことを、赤ちゃんも知っているのでしょう。

お父さんのチョイスが多いのは、作者の三浦太郎さんがご自身の子育てから発想した絵本ということと通じているのかもしれません。
赤ちゃんと楽しくスキンシップができ、赤ちゃんが絵本好きになる 1 冊です。

なーらんだ

著者三浦 太郎
出版社こぐま社
発行日2006年9月1日
評価★4.3

三浦太郎さんの『なーらんだ』も、『くっついた』と同じコンセプトの絵本です。
1~2歳になったら、並ぶものの数をかぞえたり、並ぶ前と並んだあとの数を比較したりすると、自然と数の認識ができます。
当然、並ぶ前とあとのクレヨンの色や車の種類などは同じですが、子ども自身で同じということを見つけると、自分で見つけたという自信になるので、長く楽しめる絵本です。

おひさま あはは

著者前川 かずお
出版社こぐま社
発行日1989年7月1日
評価★4.2

木、花、小鳥…。
庭にあるすべてが笑っています、「あはは」と。
ページの端っこにいる小さな虫も「あはは」と楽しそうに笑い、赤ちゃんに笑いの持つ力、みんなを元気にする力を伝えてくれます。

だるまさんが

著者かがくい ひろし
出版社こぐま社
発行日2007年12月1日
評価★4.5

だるまさんに手と足があり、その発想に大人は驚きます。
そのだるまさんがコミカルに体をゆすり、表情も変わり、さらに音の面白さが加わるので、子ども達は体を動かして大喜びします。

おててがでたよ ― くつくつあるけのほん2

著者林 明子
出版社福音館書店
発行日1986年6月20日
評価★4.2

あかちゃんがかぶった服から手や足を順番に出していくだけのお話しですが、ストーリーになっているのが人気の秘密です。
かわいいあかちゃんが、大きな洋服をかぶってお化けみたい。
もぞもぞ・・・
パッと手が出て・・・
あたまは・・・
頭が出てくると、絵本を読んでいるあかちゃんは大喜びでニコニコです。

おめめ、おててなどの認識にも役立ちます。

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